「”記憶”と生きる」上映会


日本軍性奴隷制の被害を受けた6名の朝鮮女性が共同生活を送りながら互いに支えあい、ぶつかりあい、過去の〝記憶〟を背負って生き抜く様子をありのままに記録した映画「“記憶”と生きる」(土井敏邦監督、2015年)。本アクションでは、会場使用時間の関係上、短縮版(完全版より1時間ほど短いもの)を上映しました。映画の概要については、公式サイトをご覧いただければと思います。

上映後は、金優綺から土井監督に①本映画をつくったきっかけ、②韓日「合意」への意見、③性差別撤廃部会の2015年4.23アクションに関する感想、④映画のタイトルに込められた意味、などについておうかがいしました。

土井監督は、「日本人には「慰安婦」という、マスのことはわかるけど、一人ひとりの顔が見えていない。だから、その痛みがわからない」とされながら、「日本では、自分が受けた被害は等身大で伝えるが、加害については伝えない。だから、加害者である日本のジャーナリストがこの映画をつくる意味があると思った」などと話されました。映画のタイトルについては、レイプなど性暴力を受けたその被害だけでも大変なのに、その記憶を背負って一生生きていかなければならないその苦しみ、それが「“記憶”と生きる」という意味だ、と話されました。

終了後、土井さんのサイン付き書籍販売には人がずらっと並んで、なんと完売だったそうです。
近くの居酒屋で行った土井さんを迎えての懇親会でも、映画の感想や土井さんとの意見交換が行われて、とても意義深い時間となりました。

 

□■ 参加者の感想 ――――――――――*

 

◯この映画を見て自分のハルモニを思い出しました。ナヌムの家で生きたハルモニは朝鮮全員のハルモニであり、私のハルモニであると改めて思うことができました。

この映画の中で語られていた証言や描かれたハルモニたちのリアルな生き様から、ハルモニたちの苦しみは決して1945年8月15日で終わらず、むしろそこから新たな苦しみがハルモニたちの記憶として、リアルな傷痕として、ハルモニたちにのしかかり、残り続けてきたことを、これまで以上に深刻にとらえることができました。

◯在日同胞の中でも「過去」に対する認識が薄れていく中で、地域同胞の中で上映会ができれば良いと思いました。

◯日本政府のどこまでも誠意のなさには、日本国民として恥ずかしいことです。日本は往々にして被害を受けた人を差別するところがあると思います。こんな国のままでは絶対にいけない。自分たちが戦争で何をやったのか、何も清算することもない。あまつさえ、ないことにしようとする。過去をうやむやにして、また同じ過ちを繰り返すのか。日本の教育は完全に誤っている。カン・ドッキョンさんの絵、責任者が謝罪すべきと描かれた絵は、日本の侵略戦争の真実が描かれていると思いました。

証言することに対するつらさという点を今まで一度も考えられなかったことを反省したと共に、たくさんの証言を聞けてよかったです。

 

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