朝鮮における性奴隷問題テーマに/4.23アクション、性差別撤廃部会が主催

今年も在日本朝鮮人人権協会傘下の性差別撤廃部会が4.23アクションを開催する。同部会では、朝鮮人として初めて自らの被害を明かした裵奉奇さんの証言が本紙に掲載された4月23日(1977年)に際して、裵奉奇さんの存在と、日本軍性奴隷制の被害を受けたすべての人びとを記憶していくため日本軍性奴隷問題について考えるアクションを行ってきた。アクションは今年で5回を数える。

今年のテーマは「朝鮮民主主義人民共和国における日本軍性奴隷問題~朝鮮半島の分断を超えて~ 」(http://hobohobo.sakura.ne.jp/dareiki-old/2019/02/21/wk190423action/)。被害者の存在が不可視化され続けている朝鮮民主主義人民共和国で、長期にわたり「慰安所」研究を行ってきたルポライターの金栄さんの話を通じて、日本の朝鮮植民地支配と日本軍性奴隷制について考える。また、朝鮮半島における脱・分断への機運がいつになく高まっている今、日本軍性奴隷問題の克服と朝鮮半島の平和統一を願う世界中の人々のメッセージを集めた作品を制作する。

作品制作にあたって同部会では、性奴隷問題克服と朝鮮半島の統一を願う蝶々型のメッセージ(※写真参照)を募集している。集まった蝶々は統一旗に貼り、イベント当日に披露される予定だ。

部会長の李全美さん(在日本朝鮮人医学協会)は「今年に入ってから金福童さんをはじめとした元日本軍性奴隷被害者がこの世を去り、若い世代がこの問題に取り組む必要性を改めて痛感している。特に、朝鮮での被害の実態は在日同胞でも知らないことが多い。ぜひ多くの方に参加いただき、日本軍性奴隷問題の早期解決と平和統一への思いを一緒にしてくれれば」と話す。

▪️日時:2019年4月23日(火)19:00~21:00(開場18:30)

▪️場所:武蔵野スイングホール(JR中央線「武蔵境」駅北口 西へ徒歩2分)

▪️参加費:1,000円(人権協会会員・学生・生活困窮者・障害のある方700円)

▪️メッセージの送付先:〒110-0016 東京都台東区台東3-41-10-3F 在日本朝鮮人人権協会 性差別撤廃部会 ※4月16日までに必着

(淑)