本部会主催のイベントが紹介されました(8/3)


【本部会が開催したイベントが報道されました!】

 8月1日に本部会が行った<ポグムチャリver.1in関東>が朝鮮新報にて報道されました。ぜひお読みください!

==========

“同胞女性のポグムチャリに”/人権協会性差別撤廃部会の交流会


在日本朝鮮人人権協会の性差別撤廃部会では、2011年から在日朝鮮人女性が集いジェンダーにまつわるさまざまな問題を共有する交流会を実施してきた。会名に冠した「ポグムチャリ」には「同胞女性のよりどころに」という思いが込められている。これまでにジェンダー規範や同胞社会内部の性差別をテーマとしたワークショップや読書会、映画鑑賞会などを通じ、個々の問題意識や日頃の悩みを共有してきた。幅広い同胞女性の交流会である「ポグムチャリver.1」は現在、関東、東海、関西の地域別に実施されている。2015年からは自分をセクシュアル・マイノリティと認識している在日朝鮮人のための交流会「ポグムチャリver.2」も開催している。

人権協会の性差別撤廃部会が開催している在日朝鮮人女性の交流会「ポグムチャリver.1」(1日、都内)

出産、子育てテーマに

1日に都内で行われた「ポグムチャリver.1」では、「経験交流Part I~ぶっちゃけ、妊娠・出産・子育てってどうなんですか?~」と題して、経験者2人の話から妊娠・出産・子育てをめぐるさまざまな経験、視点を学んだ。

昨年第一子を出産した河庚希さん(明治大学特任講師)は、予期せぬ妊娠に戸惑い、一人迷い続けた日々を振り返った。「もともと子どもにまったく関心がなく、『おめでとう』の言葉にも違和感を覚えた。育てられる自信もなく、産むべきかどうかも悩んだ。養子縁組も考えた。でも命の問題や、子どもがほしくてもできない人を考えると、誰にも相談できなかった」という。不安は産後も解消されず、「この子を産むことは自分にしかできないけど、他は誰にでもできる。借りられる手は借りよう」と入院中にベビーシッターを登録。産後2週間で復帰した大学の仕事は河さんにとって精神的な憩いとなったが、その後、産後うつに。現在は定期的に通院し、保育園と地域の子育て支援センターも利用しながら家族で励まし合って子育てしている。

河さんは「子を持つ人には時間や行動の制限があることを、身をもって知った。これまで自分が、子育てをめぐるさまざまな問題について考えずに済む特権的な立場にいたことに気づいた。専業主婦をどこかで下に見ていたけど、仕事をせず子育てに集中してもいい、周囲に手伝ってもらっても、シングルで産んで育ててもいい。一人ひとりがもっと自由に人生の選択をできたらいいと思う。さまざまな境遇の人が集まれば在日同胞社会はもっと豊かになる。そんな活動をしていきたい」と話した。

2歳と0歳の娘を持つ金真美さん(朝鮮大学校教員)も、「母親の苦しみに初めて共感できた」と話した。「ジェンダーやフェミニズムの運動に携わり、大学では性差をめぐる女学生たちの悩みと向き合ってきたが、今まで自分がいかに母親たちをおろそかにしてきたか気づけた。夫と社会からの置き去り…母親たちが置かれている状況を理解できたことが、親になって一番よかったこと」だと話す。

子育てで気を付けていることは、「娘との関係が共存関係にならないこと」。金さんは、母娘関係において母親は娘を自分と同一化しやすく、無意識的にコントロールして娘に自分の人生の生き直しすら期待してしまう傾向があることを指摘し、「子どもを一人の人間としてどれだけ尊重できるか。そのためには何より自分が自分であること、オンマとしてだけではなく自分として一生懸命生きることが大切だと思う」と話した。

同胞社会における子育てについては「『子どもたちのために』という共通の目標を掲げているのに、男性は経済活動などの公的領域、女性は私的領域でケアに徹するというように分業の現状がある。子育てのさまざまな経験を共有しないと同じ未来は志向できない。全体で子育てを共有すべきで、それは同胞社会だからこそ可能だと思う。まずは自分の地域で取り組んでいきたい」と語った。

参加者からは「必ずしも『出産=おめでとう』とは限らない。相手に対する想像力を持って『おめでとう』の前にワンクッション置くようにしたい」「妊娠、出産、産後に対する認識、経験は一人ひとり異なる。固定観念を克服すべきだ」「この場のように率直に考えを話せる、信頼できる場がもっとあればいい」など多数の感想が述べられた。

性差別撤廃部会では「ポグムチャリver.1」はもちろん「ポグムチャリver.2」にも「気軽に参加してほしい」としている(性差別撤廃部会HP:https://dareiki.org/)。

(金淑美)